EX-490は2液型のエポキシ樹脂バインダーです。仕上がり具合及び寿命は下地の状態で大きく変わりますので、適切な下地処理を行って下さい。
施工工程
工程 |
作業項目 |
作業内容 |
1.下地調整 |
水分乾燥・油分脱脂・清掃 |
貧弱部のハツリ、除去 |
2.マスキング |
施工境界線 |
マスキングテープ・ビニールシート貼り |
3.下地処理
(アスファルトの場合) |
プライマー塗布 |
プライマー塗布・乾燥
(プライマーの使用方法厳守してください。) |
4.バインダー混合 |
EX-490の主剤と硬化剤を計量・混合 |
秤にて計量・配合比は正しく混合してください。
混合作業は電動ミキサーを推奨します。 |
5.骨材混合 |
バインダーと骨材を混合 |
長時間の混合は避けてください。
バッチ後との混合時間は揃えてください。 |
6.施工 |
バインダー骨材混合物の敷設 |
コテで骨材同士が密着するようにし、目的の厚みに均一に施工して下さい。
※硬化前にマスキング除去 |
7.養生 |
立入り防止策
降雨、降雪対策 |
ロープなどで立ち入りを制限してください。
ビニールシートなどで雨よけを作ってください。 |
取り扱い上の注意
○作業者はEX-490が直接皮膚に触れないよう不浸透性の手袋・帽子などの保護衣、保護めがねなどの保護具を着用して下さい。
○EX-490は可燃性です。作業場所及び付近は火気厳禁として下さい。
○屋内作業場所は常に換気をして下さい。
作業時の注意
○EX-490には夏型、標準型があります。作業時期に合わせて使用して下さい。
○EX-490はむやみに溶剤等などで希釈しないで下さい。
○主剤・硬化剤は秤で計量し、配合比を厳守して下さい。
○混合は充分行って下さい(電動ミキサー推奨)。
○配合液は速やかに使い切って下さい。残った配合液は硬化してから処分して下さい。
○施工後の硬化時間は気温で異なります。養生時間は充分取って下さい。
○温度が5℃以下では反応(硬化)が進まないので施工は避けて下さい。
施工方法
1.下地調整
- ○下地の状態を確認して下さい。コンクリートやアスファルトなど骨材が接着できる安定した強度を持っていることが必要です。
○脆弱な部分は予め除去して下さい。
○新設のコンクリートは適切な養生期間を取って下さい。
○施工面はよく乾燥していること。
○油汚れは脱脂した後、よく乾燥して下さい。
2.マスキング
○養生テープなどで施工境界線を作って下さい。
3.下地処理(アスファルトの場合)
- ○アスファルトの場合はプライマー処理をして下さい。
@プライマーの必要量を計算、用意する。
- Aローラー、ハケなどで施工面に薄く均一に塗布する。厚塗り、液溜りを作らない。吸込みが激しい場合は、再度塗布する。
B歩いてもベタ付かなくなるまで養生して下さい。(約1時間程度)
4.バインダー配合
- ○バインダーには夏型と標準型があります。条件に合ったバインダーを使用して下さい。
目安 S型(夏型)…7、8、9月頃の施工
N型(標準型)…10、11、12、1、2、3、4、5、6月頃の施工
@EX-490の必要量を計算、準備する。
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主剤 |
硬化剤 |
重量配合比 |
2部 |
1部 |
可使時間 |
N型(標準型) 20℃・・・20分
S型(夏型) 30℃・・・20分 |
- 通常は骨材の袋(1〜2袋)単位での配合と施工を繰返します。
A配合毎にバインダー必要量を計量し、充分に混合(電動ミキサー推奨)する。
5.骨材配合
- @EX-490配合液と骨材を混合(電動ミキサー推奨)する。
A骨材が均一に濡れれば混合完了とする。
過度の混合は混合容器や機器類の磨耗した成分が骨材を汚します。よって、配合毎の混合時間も揃えるよう注意して下さい。
6.施工
- @EX-490と骨材の混合したものを速やかに施工場所に粗く広げる。
Aコテを使用して骨材同士が密着且つ目的の厚みになるよう仕上げながら敷設する。
B施工完了まで「4.バインダー配合」から繰返す。
適宜コテを溶剤等で拭きながら施工して下さい。
C施工が完了したら、使用した器具や機器類を溶剤等で洗浄する。
D施工箇所以外に付着したバインダーは、硬化する前に拭き取って下さい。
7.養生
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○ロープを張るなど養生中の人の立入り防止策を取る。
○ビニールシート等で簡易の雨除けを造るなど養生中の降雨、降雪対策を取る。
○施工部が硬化したことを確認してから養生を外す。